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東京

地理院地図 地質図

この記事では、[地理院地図]で地質図を調べる方法を紹介します。


なお、地質図で調べられる地質は、調べたい場所の地表付近を構成する地質です。

ここでは、参考として、東京都にある田園調布駅の地質を調べます。

それでは皆さんもご一緒に地質を調べてみましょう。





①[地理院地図]を検索します。



②[地理院地図 / GSI Maps|国土地理院]をクリックします。



③表示された地図の左上にある[地図マーク]をクリックします。


④地図の左側に[地図の種類_トップ]のメニューが表示されるので、[土地の成り立ち・土地利用]をクリックします。



⑤地図の左側に[ 土地の成り立ち・土地利用]のメニューが表示されるので、[地質図-産総研地質調査総合センター]をクリックします。



⑥地図の左側に[地質図-産総研地質調査総合センター]のメニューが表示されるので、[5万分の1地質図幅]をクリックします。


ちなみに選択メニューの[5万分の1]や[20万分の1]の記述は地図の縮尺をあらわしています。

5万や20万の数字が「小さい」ほうが、より細かく調べたい場所の地質を表示させることができます。


⑦続けて、左側の[5万分の1地質図幅]のメニュー画面から、調べたい場所の地域を選択します。


ここでは、参考として、画面で表示されている東京都にある田園調布駅周辺を調べます。

よって、[東京地域]をクリックします。


⑧なお、メニューで表示される[5万分の1地質図幅]の地域は、国土交通省が運営する[5万分の1 都道府県土地分類基本調査]の図幅・地域(下図)に対応します。


各図幅に対応する地域は、[土地分類基本調査]のサイトを閲覧・対比することで確認できます。

ここでは、参考として、弊社の営業管轄である東京都・神奈川県地域の図幅・地域を掲載します。


※調べたい場所に対し、対応する図幅が無い場合は、⑥で記載した、[地質図-産総研地質調査総合センター]のメニューから、[20万分の1地質図幅]を選択するなど、別の図面で調べる必要があります。

そちらの調べ方については、申し訳ございませんが、ご要望に応じ別の記事でマニュアル化させていただくこととし、ここでは省略させていただきます。



⑨[5万分の1地質図幅「東京西南部」]をクリックすると地図の上に地質図が重なって表示されます。


地質図は地質をメインに表示している地図なので、最初に表示されていた現在の地図との比較が難しい場合は、左下側の[選択中の地図]メニューから、[5万分の1地質図幅「東京西南部」]の[合成]をクリックします。



⑩[選択中の地図]メニューから、[5万分の1地質図幅「東京西南部」]の[合成]をクリックするとボタンが[合成]から[解除]へ変化します。



⑪合成された図面では、地図と地質図が重なって、地質と現在の道路や建物との位置関係が明わかりやすく表示されます。



⑫なお、2つの図面を自分の好みに透過させて表示させたい場合は、[選択中の地図]メニューから、[5万分の1地質図幅「東京西南部」]の[透過率]をクリックします。


[透過率]をクリックすると、透過率のボリュームバーが表示さます。

ボリュームバーを動かすことによって、任意の透過率で地図を表示させることができます。

ここでは、参考として50%の透過率で地図を表示させています。

※[透過率]を選択しボリュームバーを動かすと、選択した図面を任意の透過率に透過させることができます。


⑬次に調べたい場所の地質情報を確認します。


ここでは、田園調布駅の地質を調べます。

地質図は地質の種類を示す英数字の記号と、この記号の地質が分布する範囲を識別する色とでつくられています。

田園調布駅は「SL」という地層の色(薄オレンジ色の部分)で塗られていることがわかります。これは田園調布駅の地表付近が[SL]という記号をもつ地質でつくられていることをあらわしています。


⑭[SL]という記号をもつ地質がどんな地質かを調べるには、左側の[5万分の1地質図幅]のメニュー画面から、[5万分の1地質図幅「東京西南部」]の[iマーク]をクリックします。


⑮[5万分の1地質図幅「東京西南部」]の[iマーク]をクリックすると、その右側にコメントが表示されます。


このコメントの下側に青字で書かれる[凡例・解説を表示]をクリックします。



⑯[凡例・解説を表示]をクリックすると、別ウィンドウで下図のような[5万分の1地質図幅 「東京西南部」]が開かれます。


SLという地質が、どのような名前でいつの時代に堆積したかなど概略的な情報を調べるには上側に表示される[図面]をクリックします。



⑰[図面]をクリックすると、選択した図幅が表示されます。


図面上で左クリックすると図面が拡大されます。

図面の左側には、地質図に記載される地質の記号と色やこれに対応する名前・時代が書かれた凡例があります。

この凡例から[SL]の記号をもつ地質を調べます。

凡例をみると今回調べたい地質であるSL層は[第四紀 更新世 相模層群 下末吉ローム層]に該当することがわかります。



⑱SLとういう地質の詳細を調べるには、⑯で記載した、[5万分の1地質図幅 「東京西南部」]の画面から、青字で書かれた[説明書]をクリックします。



⑲[説明書]をクリックすると、下図のように別ウィンドウでPDFファイルとして、選択した図幅の説明資料が表示されます。



⑳画面をスクロールすると下図のように目次が表示されますので、調べたい地質の項を参照してください。


ちなみに地質図で[SL]の記号で表示される下末吉ローム層は、本資料の61ページ以降に記載されています。


以上が、[地理院地図]で地質図を調べる方法です。

さあ、皆さんも自分の気になる地域の地形を調べてみましょう!

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